2017/04/03

オーストラリアのニューイングランド大学に留学している新4年生のFYさんからのメール

現在、広島大学の留学プログラム(HUSA)で、オーストラリアのニューイングランド大学に留学している新4年生のFYさんからメールが届きました。本人の許可を得て、固有名詞などを匿名化した上で掲載します。

下にも書いてありますが、留学して苦しむことの一つは、下で「毎週必ず200ページ強の小説を読んでから授業に出ないといけません」と書かれてあるような、予習で要求される大量のリーディングです。

留学準備と言えば、話すことばかりに注目が行きがちですが、日本にいる時からGraded Readersなどで大量の本を読む習慣をつけておくことも必要です。




関連サイト
広大教英生がお薦めするGraded Readers
http://kyoeigradedreadersselection.blogspot.jp/



留学を希望されている皆さん、下の文章からそれぞれに学んで下さい。








*****


こんにちは。お久しぶりです。Fです。

4月に入りましたがいかがお過ごしでしょうか。


私のいるアーミデールという町はすっかり秋の気候になり、少し肌寒くなってきました。

アーミデールに来て約2ヶ月、授業が始まって1ヶ月と少しが経ちました。

一昨日からイースターを挟んだ17日間のmid trimester breakに入り、やっと課題も落ち着いてきたので先生に近況報告を、と思いメールを書いています。






授業はせっかく一学期間しかいられないのだからと、難易度など考えずに興味のある授業を履修しています。

1年生向けのAcademic Writingの授業と、3年生向けの子ども文学の授業、そして同じく3年生向けのTESOLの授業です。


3年生の授業は両方ともなかなか大変で、毎週の大量の予習・復習に加え、先週の頭に提出したessayにはかなり苦しみました。どちらのクラスも大学院生向けのクラスと連携しているので、かなりレベルが高いです。子ども文学の授業はディスカッションメインの授業なので自分の話せなさに今も頭を悩ませています。

その子ども文学の授業では最初は絵本だったのですが、最近は毎週必ず200ページ強の小説を読んでから授業に出ないといけません。そこまで苦しむことなく楽しみながら読むことができていて、一年生の頃からGraded Readersをやっていて本当に良かったと心から思っています。先生、そのような機会を与えていただきありがとうございます。

TESOLの授業は、私が留学先をニューイングランド大学に決めたきっかけの授業です。毎回3人しか生徒がいませんが、先生もとても素晴らしい方で、授業はとても楽しいです。今まで3年間教英で勉強したことも生かすことができていると思います。

この休み明けに5人のグループで授業を作って発表するのですが、その授業がまさにTBLTのような授業で、今はまだ作っている段階ですがワクワクしています。

Academic Writingは卒論に役立てることができればと履修を決めましたが、かなり役に立っていると思います。

この前、Academic Writingのessayの添削をネイティブの先生にしていただきました。ミスがかなり多かったのですが、内容はとても良いよと言われ、安心しました。英語で文章を書くことに対してネガティブな印象がなくなって来たように思います。






授業以外にも日本語科の先生にかなりお世話になっており、毎週1年生と2年生の日本語の授業に顔を出させていただいています。発音のお手本をしたり、漢字のお手本を書いたり、assistantのようなことを特に1年生のクラスでしています。日本語科の先生から、assignmentのマーキングと3年生向けのonline tutorialのアルバイトをぜひしてくれないかと言っていただき、4月から少しずつ始めていく予定です。

英語教育ではありませんが、第二言語教育という視点から毎回授業を見させてもらっています。日本語科の生徒とも仲良くなって英語を話す機会もかなり増えました。

3月中旬までは毎週末小旅行へ行ったり、各国の人たちがその国の衣装を着て歩くパレードに浴衣を着て参加したり、充実していたのですが、先週くらいからはessayのために大学に朝から夜中まで篭って勉強しています(今日も9時半から大学にいます)。

しかし、せっかくのholidayなので、同じく教英からHUSAでオーストラリアに留学しているIさんと合流して少し旅行をする予定です。

休みがあけると、授業の期間は1ヶ月しかなく、またessayに追われることになりそうです。しかし、あと2ヶ月しかここにいることができないので、しっかりといろいろなことを経験しようと思っています。
私は試験がないので、試験期間中に故郷の県の教員採用試験の出願をしようと考えています。
折り返し地点に立って、自分の英語力がどうなったか少し振り返ってみましたが、あまり伸びているような気がしません…。強いて言うならリスニングが来た当初に比べて少しは良くなった気がするくらいでしょうか。まだまだスピーキングに自信が持てないため、帰国までの2ヶ月はスピーキングを意識して生活していきたいです。

ただ、ここにきて2ヶ月、英語を読むことはもちろん、使うことが苦ではなくなってきました。拙い英語ですが、授業を少しでも理解できていること、こちらの人と意思疎通ができることに嬉しい気持ちを常に感じています。無理矢理でも英語を使う環境に行かないと私は成長できない、と思って希望したHUSAでの留学でしたが、本当にその通りだったと思います。

一昨日から私も4年生になりました。教採や卒論も頭の片隅に置きながら、残り半分のオーストラリア生活を充実したものにします。

それでは先生もお元気で



(大学内で放し飼いされているカンガルーです。笑)







0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

大学院新入生ガイダンスを行いました

学部に引き続き、大学院新入生ガイダンスも行いました。新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます! こちらは学部と違って、やはりみなさん大人の落ち着きがあります!学部から大学院にそのまま進学した人、一度学部を卒業してしばらく教員をしてから大学院に戻ってきてくれた人など様々です。各...